第1章 2

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まぁ、高橋がサバサバしているとかサバサバしていないかはどうでもいいとして。  俺もいつか、彼女からの本命チョコが欲しいと、切実に思う。  ……なんて、部活の奴らには口が裂けても言えないけど。    そんなことすらぽろっと言ってしまうのも気が引けるくらい、俺達のグループはまだ思春期の変な強がりが抜けていなかった。    俺の高校一年生のバレンタインはこんな感じで、とくにこれといったニュースもないまま、平凡に終わった。
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