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まぁ、普通ならそんな申し出は断るだけの分別はあるのだが、最初から出会いがちょっとイカれていたのでこれはおそらくそのなんだ、、、どこまでイカレられるか?のチャンスかもしれないと俺の脳内ドーパミンが告げたのだった。
「じゃあ私は少しペットショップに用事があるのでその後で…」
と言い残しその女はショップに入って行った。
そして出てこない、、、。
何度か逃げようか?という思考が過るがいやいやこんな体験はそうそうないだろうという変なかかり方をした私は待つこと45分そろそろ限界かもしれないと思った時その女は帰って来た。
「お待たせ〜」
ほんまやで!と言いかけた私は更に気になる事に気がついて女をマジマジと見る。
「あ、あの、なんで手ぶらなの?」
45分間も居て何も買わなかったのだろうか?それとも目立たないほど小さな何かを買ったのか?
「あー何も買ってないよ猫を見せてもらってた」
なんそれ!
ペットショップでウィンドゥショッピング?
「そ、そうなんだー猫はいいよねー」
「でも高いんじゃない?」
「そうなんだよねーうん十万するから触ってる時ドキドキする」
「はは、だよねー」
猫カフェか!ペットショップを無料の猫カフェみたいに使うとか初めてみた。
「じゃあどこに行きます?」
あ、あぁそうだった、こんな女と一緒に食事って大丈夫だろうか?
「うん、まぁ、どこでも」
「それで、言いにくいんですけど」
「はい?」
「奢って貰えます?」
でしょうね!!!
「あ、はぁ、まぁ、いいよ」
「ホントですかぁ、ありがとう御座います」
なんか言い方が慣れてるなぁ。
「じゃあ私が決めて良いですか?」
「なにを?」
「何食べるか」
「いいよ」
「焼肉が食べたいなぁ」
「焼肉なら知り合いのところがあるんだけど、そこで良い?」
「どんなところですか?」
「まぁ、小さい店舗だけど」
「わたし、〇〇が良い」
〇〇は結構有名な焼肉チェーン店だ。
「え、あ、そぅ?」
「あそこのデザートが美味しいんですよねーわたしデザートしか食べないかも知れない」
「あ、そぅ?じゃあそこいこうか」
「いいんですか?」
いやいや、こっちの意見聞かないんだから良いも悪いもないような、、、ま、いっか。
真夏の大冒険はまだ始まったばかりだ。
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