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無事に〇〇に到着。
「じゃあ〇〇肉たのんで良いですか?」
やっぱり肉たべるんじゃねーか!
「え?あぁ、もちろん」
「そういえば、いくら持ってます?」
けっこうダイレクトに聞いてきた!
「いやぁ、いざとなったら逃げるかなぁ」
「えええ!」
ほんとうに驚いた感じ。
「あ、え?いや、冗談だよ冗談」
「やめてくださいよー」
ほんとに無一文で人におごって貰おうとしてるんだな、ある意味キモが座ってらっしゃる。
「そうだなぁ、だいたい一万円くらいかなぁ」
「あーなら大丈夫そうですね」
「そう?よかった」
全然よくないけどな。
その後まあまあの量のお肉をお召しあがりになった女はとりあえず肉が焼けた時に専用のトングで取り分けてくれる気遣いはあった。
で、くだんの私はあんまりこういう焼肉屋に慣れてないのもあって食べてる箸でそのまま肉をひっくり返そうとした時に女に慌てて注意された。
「ダメダメ!トングを使ってください!」
「え?あぁ、そうか。ごめんごめん」
「最近ウィルスとか色々あるからお互いのためにね、へっくしゅん!」
いやいや、お前がな。
てゆか書いてなかったが、初めてあった時からけっこうクシャミをしていて「大丈夫?」と聞くと「気温差でなるやつだから大丈夫」との事だったのでスルーしていたが、それもそのまま信じるのは危険かもしれない。
で毒にも薬にもならない話をしながらお会計になったのだが計算でもしたかの様に9000円くらいで落ち着いた。
「じゃあこれで」
私が一万円だすとすかさず女またもや信じられない事を言い出した。
「1000円余ります?」
「ま、まぁ」
余るわけじゃなくてお釣りなんだが。
「もらえません?」
?
「1000円」
「え?まぁいいけど」
なんとなく理解できないが理解した。
あれだ、昔キングオブコントでライスが披露したとにかくなんでも「……してくれい!」と相手に頼みまくるマフィアのボスみたいなネタだ。
これはそう、壮大なコントなのだと理解した。
ま、観客は残念ながら私一人なのだが…。
その後も〇〇駅(最初に女と会った場所から近い駅)まで送ってくれい!というので送る事にした。
もしやそのあたりに住んでるのでは?
だとすると近所に住んでる事になり非常にマズイ。
なぜならもう二度と会いたくはないからだ。
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