変な女そのⅡ

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変な女そのⅡ

最近またあった。 例の変な女! 車に乗ってて路地から出ようとするところで目ざとく見つけられて近寄ってきた! また何かおかしな事を言い出すのか⁉️ そう思ってたら案の定……。 「実はここまで電車とバスを乗り継いできてて、タクシー代の670円が足りないんです!貸してくれませんか?」 ん?何かおかしいぞ、、いや、言ってる事はもちろんおかしいのだが、おそらく私の事をまるっと忘れてるっぽい、、、。 けっこう目立つ感じのボロボロな車で、同じ顔の筈なんだが! その女、私が670円ならとそそくさと差し出そうとしてるのを見て考えを変えたのか「出来ればもう少しほしいんですけど、、、」とのたまった。 へぃへぃ、、、じゃあ1000円ね。 この前の事で私の金銭感覚も麻痺しているらしい。 その女は1000円をゲットするとお礼もそこそこにまたどこかへ姿を消した。 しばらくたって近くのコンビニから家に帰る途中にまたその女をみかけた。 このあたりに住んでるのか? 女はまた知らないおじさんにロックオンすると何やらまくし立てている様子だった。 いやはや、ご愁傷さま。 くわばらくわばらと心の中で呟きながら逆の方向へとハンドルを切った。
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