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ヨータは家に帰ってすぐにお母さんに詰め寄る。
「今日、公園にぼくがいたんだ!」
お母さんはなにを言ってるのかわからない、と言う風に首を傾げる。
「じゃあさ、ぼくに兄弟っているの?」
瞬間、お母さんの顔色が悪くなる。
「そんなこといってないで早く手を洗ってきなさい」とお母さんは顔を逸らして小さな声で囁くように言う。
その怪しい姿を見て、ヨータはお母さんがウソをついていると感じる。
日頃からお母さんには、舌を抜かれちゃうからウソはついちゃダメだよ、といわれていたヨータはお母さんがウソをついているに腹を立てた。
だって、あの子が本当に兄弟なら、違う所で暮らしているのは変じゃないのかな?
そこで、ヨータはお母さんに対して一つのいたずらをすることにした。
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