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宝石葬
「やっぱりきれいだよね宝石。憧れるなぁ……」
「きれいなのは認めるけど、憧れる要素どこ?そもそも鉱石にはなれないじゃん」
部の備品である宝石図鑑を眺めてうっとりとした声を漏らす幼馴染に思わずつっこみを入れる。当たり前のことを返しただけなのに彼女はきょとんとした表情をして図鑑から顔を上げた。
「え、あるよ。宝石になる方法。最近知ったんだけどね、」
話された内容にほう、と息を漏らす。
それは確かに、魅力的な最期だった。
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