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僕は、高岡健一。二十三才。
北陸のN県N市生まれ。職業は弁護士。
とは云え、まだまだこれからだ。
東大在学中に、司法試験に合格した。
嬉しかった。
僕には、恋人がいた。
五つ年上の、美少女だ。
僕より年上なのに、僕より年下にしか見えない。
僕は、この少女としか見えない瑠璃しか、愛したことはない。
他の女は、僕にとって、恋愛対象にはならない。
それほど、瑠璃は、僕にとって大切な存在だった。
瑠璃は、色白で、長い睫毛に縁取られた、きらきら光る瞳の持ち主だ。
これから、瑠璃との思い出を書いていこうと思う。
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