出会い

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ところが、四才の妹が [ お姉ちゃん、おしっこ出るの。] そう言うと、[ はい。おしっこね。] 瑠璃は、僕の妹を抱き上げて、化粧室に行った。 優しいな、、僕は、瑠璃に、二度惚れした。 そして [ お兄ちゃん、公園に行こう。] 瑠璃は、僕の腕を掴んだ。 [ 行って来なさい。] 父は、笑って言った。 [ お兄ちゃん、背が高い! ] 瑠璃は、僕と手をつないだ。楽しそうに走った。 僕も、楽しかったんだ。あの時。 あの日は、夏休みだった。八月二十日。 僕は、この日を忘れない。いや、忘れられない。 瑠璃と二人で、ブランコに乗った。 途中で、僕は、鉄棒でくるくると回って、さっと立った。 [ お兄ちゃん、凄い! ] 瑠璃は、拍手をしてくれた。 [ 大したことないよ。] 僕は、頭をかいた。照れくさかった。 僕がブランコに乗ると、瑠璃は、僕の膝の上に乗った。 どきどきが止まらない。僕は戸惑った。 瑠璃は、僕の胸に寄り添った。 これは、なんと云うことだろう。 僕の心臓は、はち切れそうになった。
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