Mayからの手紙

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部屋に戻って、隆一と抱きしめ合った時 「 隆一さん、いつか、明治屋まで迎えに来てくださったでしょう? その時、私、隆一さんを好きになったのよ。Mayにはできないことだから 」 「 そ、そう? 」 隆一は、頬を染めて、強く抱きしめた。 「 僕は、瑠璃ちゃんが、交番に財布を届けてくれた時だよ。 届けずに、自分のものにする人が多いのに、瑠璃ちゃんは、ちゃんと届けてくれた。 おまけに、こんなに綺麗で、可愛い。 僕は、幸せだよ 」 「 私の方が、幸せよ 」 Mayは、亡くなった、と云うより、天に召されたのだ。 少しも、悲しいことではなかった。
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