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「 そんなに嬉しい? 」
「 あぁ。嬉しいよ。新しい命だからね。
僕は、妹も、両親も無くした。そんな僕に、イエス様は、新しい命を二つもくださったんだ。
嬉しくて、嬉しくて、たまらないよ 」
「 この子たちは、幸せね。いいパパで、幸せね 」
私は、お腹をさわって言った。涙が勝ってに溢れた。
「 瑠璃ちゃん 」
隆一は、私を抱きしめた。
部屋に戻って、二人でたこ焼きを食べた。
一間に、ミッフィーのベビーベッド、箪笥
が置いてある。
「 私、いいママになれるかなぁ? 」
「 なれるさ。瑠璃ちゃんは、優しいもん 」
そうして、私のお腹は、どんどん大きくなった。
隆一が、父親教室四回目に出席している時に、お腹が痛みだした。
「 お継母さん、お腹が痛いの 」
「 きっと陣痛ね。今からそっちに行くわ 」
痛みは、生理中の痛みに似ている。
継母は、すぐに、産婦人科医院に電話をした。
隆一は、急いで帰って来た。
「 瑠璃ちゃん、お腹が痛いんだね。先生は
陣痛でしょうと仰ったよ。早く行こう 」
呼吸法を、母親教室で習った通りにした。少しは楽だ。
継母は、出産に必要なもの二袋を持って来た。
おむつは、私の手縫いのものだ。
陣痛は、だんだん強くなっていった。
隆一に、支えられて車に乗った。
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