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瑠璃は、僕の背中に手を回した。瑠璃の豊かな胸が、僕の胸にくっついた。
[ お誕生日はいつ? ]
[ 五月二十日だよ。]
僕は、やっとのことで言った。
[ じゃあ、Mayね。これからは、Mayって呼んでもいい? お兄ちゃんとも言うけれど。]
[ あぁ。いいよ。]
[ お兄ちゃん、キスしてもいい? ]
[ え! キス? キスなんてしたことないから、、]
[ 私も、初めてするの。ファーストキスの
相手は、私じゃあ駄目? ]
[ 駄目って、僕、、]
瑠璃は、真剣に僕を見つめた。僕は、そのきらきらした瞳を、見つめ返した。
なにを考えていたのか、分からなかった。
あの時、僕はなにも考えられなかった。
ただ、心臓がばくばくしていた。それだけは
鮮明に、憶えている。
[ 目をつむって。]
瑠璃は、僕の頬をはさんで、優しく僕にキスをした。
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