ホワイトムスクの夜明け前
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「私は幸せかもしれませんね…」 と上杉さんが言う。 え…。 私は箸を止めて上杉さんを見た。 「だって、誰かのためにこうやって食事を作る事が出来てるんですモノ…」 私は箸を置いて、お茶を飲んだ。 そして大きく息を吸う。 「私だってそうですよ…。こんな美味しい朝食を戴けるなんで…」 私と上杉さんは黙ったままお互いを見た。 そしてクスクスと二人で笑った。
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