はじまり

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『え、なに?』 「…」 俺と「オレンジ覆面チーム」リーダーはなにが起きたのか理解出来ず唖然としていた。 「おい、何があったんだ?」 「クマは?」 「ベッタ…ズシン…ベタ…ベタ…」 赤黒い物体が空から堕ちて来て地面にへばり付いた… 「ドッスン…」 「お、お…!」 「なんだ、なんだ?」 僅かに遅れて俺の足元に5〜6キロある物体が…? その物体は… 血に染まった黒い毛並みであり多分クマの皮膚ではないかと感じた… 『…』 『…「宋」さんこれって?』 「えー、それは…」 「クマだ!」 それは紛れもなく… 粉々になったクマの肉片であり5メートル四方に散乱していた。 俺と「オレンジ覆面チーム」リーダーはその状況が理解できたのか? あまりの衝撃に硬直していた… 「これは共産主義共和国の罠?か?」 「地雷だ!」 「地雷が地面に埋め込まれていた!」 俺は興奮気味に言葉を投げ捨てた… 「前に進めば…」 『私達も…』 俺と「オレンジ覆面チーム」リーダーの背筋は凍りついた… 「ツー、ツー、ツー…」 そんな時、携帯電話に…
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