はじまり

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「ネズミ」の嗅覚と通信機器の融合による地雷除去装置につき「ホンダ」は行き詰まっていた。 そんな時… 「…「幸三」さん、近い将来ニホンはおかしな国に領土を奪われる危機が来ると…」 「そして世界ではニホンで言う戦国時代のように領土の奪い合いが行われ…」 「自分達の領土を守るため地雷を埋め込む…」 「しかし、そんな事をした結果…」 「戦争終結時に地雷除去に多くの犠牲と手間を要すると?」 「そこでビジネスチャンスとして地雷除去装置を事業として進めています…」 「ホンダ」は「幸三」に「ネズミ」…動物の嗅覚をデジタル化して磁気では無く電波で表す事が出来ないかと聴いて見た? すると「幸三」は大学で生物学を教えていた講師であり動物の嗅覚について理解があったのだ… 『…「ホンダ」さん、内容は理解した…』 『事例では「ネズミ」の嗅覚によって地雷を除去したのじゃが…』 『嗅覚が最も優れている動物はご存知かな?』 『…』 「ホンダ」は答える事が出来なかった。 『嗅覚が最も優れた動物は「ゾウ」で次に「クマ」そして「イヌ」などであるのじゃあ』 『役に立つか分からないが…』 『何故「ゾウ」が最も優れた嗅覚を持っているか?』 『鼻の長い「ゾウ」は鼻を高く上げることで…』 『遠方より風に乗って運ばれてくるニオイを嗅ぎ分けることができ…』 『乾季であっても地中の水のニオイを探し当てることができるそうじゃ…』 『伊達に鼻が長いわけじゃなかったのじゃよ』 『しかし「ゾウ」は鼻による嗅覚と耳による聴覚は優れていたが…』 『視覚はそれほど発達していないようじゃあ』 『見通しの悪い森や林の中では、ニオイと音に敏感に反応して身を守っていたのじゃと…』 『少し余談が多かったかようじゃが…』 『そこでこのデータが「ゾウ」の嗅覚の仕組みじゃが役に立てば?』 「…「幸三」さんありがとうございます」 「この「ゾウ」の嗅覚のデータを頂きます…」 そして「ホンダ」は「ゾウ」の嗅覚の仕組みをデジタル化し進める事にした。
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