琴線 全歌

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   令和五年 二〇二三年十一月  青み増す 薄紫に 祈りつつ   時の女神よ 逢わせたまはむ    令和五年 二〇二三年十一月  赤み増す 薄紫に 色づきて   逢いし喜び 心に沁みる    令和四年 二〇二二年十一月  秋の夜を しおり片手に ほほえみて   ふみ読まむかな 果てるともなく    令和五年 二〇二三年十二月  あさぼらけ そよ吹く風に 揺れながら   舞い続けるや 草の白露    令和四年 二〇二二年六月  暑き日に よみがえるのは 伊予の味   懐かしみつつ 心なごまむ    令和五年 二〇二三年七月  雨あがり 眺むる空に かかる虹   さだめの道を ともに歩まむ    令和四年 二〇二二年四月  雨の音 窓越しに聞く 夕暮れに   明日は晴れよと ひとり祈らむ
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