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君との出会いは衝撃的だった。
大学の校門から出てすぐに、突然死角から腕を掴まれた。
俺はびっくりして君の手を振り払ったっけ。
君の指差した先に俺側の人がいて、君はその彼女を「助けて」って必死な顔してた。
結局…俺の耳が聞こえないせいで、助けもしたけど、助けられちゃったよな。
他人の為に泣ける君はとても優しくて、とても温かい。
これきり「さよなら」になる所なのに、君は強引に俺を店に連れて行って友達になりたいと言った。
向かい合って、LINEで会話していたら、君が突然手話を覚えると言い出した。
俺たち側に踏み込んできた君に、正直少し警戒した。
だけど君はキラキラと輝く目で
『手話なら顔見て話せるじゃん』
そう言った。
君には俺との境界線がまるで見えていなくて、ただ普通に俺を俺として見てくれていた。
俺は境界線がなくなったんだと錯覚した。
だからすぐに君を好きになった。
毎日手話を頑張って勉強してくれる君が堪らなく愛しい。
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