STARDUST

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 Atom2722-X3からメールが届くと、自分がこの星の者ではないことを痛感する。  広大な宇宙の、数多の銀河の中の、そして移住してきた人類の中で、ポツンと誰も気に留めない星の屑。星と闇しかないこの宇宙で、星屑はなんとちっぽけだろうか。  返信の言葉を考えていたところで、キティが膝の上に乗ってきた。  キティとは、地球に住んでいたときに飼っていた白猫を模した、人工知能である。この星に来て3回目の誕生日祝いに、Atom2722-X3が贈ってきたものだ。血圧、ストレス値など測るといった健康観察から音楽を楽しんだりマッサージを頼んだりもできるという。  確かに、毛並みも動作も猫に似せているが、「本物の猫」を飼っていた人間からすると、やはり本物とは程遠い。たとえ心臓や呼吸の音まで模していたとしても、やはりどこか、違うのである。その違うところを表現するには、もっと語彙力を高める必要がある。そう、人工知能のようにーー。
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