紫電の輸送屋

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 飛行ギルドに辿りついたカランは、ミライに毛皮を絞ってもらいながら愚痴を零す。 「ミライはいいよニャア。魔法が使えて」 かつてユキは魔王に支配されていた。魔王の影響がなくなってミライが誕生した。 チートな魔力を持っている。風の魔法は空気抵抗もなくせる。 「飛行機なんていらないニャン」 カランの狭い額を痛くない程度にデコピンする。 「一日中魔法で飛んでみ。ダルくて動けなくなるから」  カランはそれもそうかという表情を浮かべる。 「ごめんニャ。これからの交易もできないニャ」 ミライはそうでもないよという表情を浮かべる。 「借金して、しばらくギルドの飛行機借りて、交易して返して……」 ミライの飛行機の引き上げはその後だ。
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