紫電の輸送屋

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 飛行ギルドの1階の別室では困った人が数人で賭博をしている。 「飽きないねぇ」 空賊という山賊の空バージョンな人たち。 酒を飲みながらゲームをするものだから、何やっても分からないだろうとイカサマになる。 「汚ねぇ。そのハートのジャック、2枚あったろ」 「お前だって。スペードのキング、3枚目じゃないか」 なんと3枚目までイカサマであることに気付かない。 呆れた勝負だが、何故か喧嘩にはならない。 「平和な賭博だとミライ姉がぬかしてますゼ」 新入りが何故か喧嘩にならないのかと喋ると、一斉にツッコミが入る。 「銃ぶっ放そうものなら、ミライ姉の魔法で全滅しますゼ」 連中は空で細切れにされた飛行機を見ている。 分かってやってるなら、いい心がけだ。
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