紫電の輸送屋

6/7

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
 そんなギルドの1階でピアノを弾く少年がいる。 魔法楽師のモリ君で、乗員候補。 「略さないでくださいよ、モリエーヌですよ」 全部言うと女っぽいのでモリ君で呼ぶ。 「搭載すると振動波のスキルが使えるニャ」 輸送中に数機に囲まれても敵弾を邪魔(ジャミング)できる。 まさかピアノを積むわけにはいかないので、魔法琴(ハープ)魔法弦楽器(バイオリン)を持ち込む。 「エアリースIIを撃ち落しにくるやつはいないけどね」 モリ君がいなくてもミライの風魔法の名声が轟きすぎだ。 襲ってくる空賊はいない。  ここで空賊の新入りがツッコミを入れてくれる。 「戦闘もないのに何で誘うんです?」 それはエアリースIIの必要乗員が3名だからだ。 操縦はカランがする。 離着陸するときに残る2人が手動で車輪を出し入れしないといけない。 ローテクすぎる。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加