南海の孤竜

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 猫族(カラン)がアルサスの話中にミライの方を見る。 「3万の機体のレンタル料が2万なのニャン?」 「しっ……ギルドのアイシアが私たちを信用してないってだけ」 壊されるのが前提なら、レンタル料を2万くらいは取りたい。 いきなり壊されることはないだろうし、壊すまで弁償代の1万くらいは稼いでると考える。  シエナは話をしっかり聞いていて、ミライに確認する。 「じゃ、赤字はレンタル料くらい?」 2万イーヌを寄付すれば、どっちが悪いか決着させなくてもよくなる。 「隣島への帰りは船で送るよ」  しかしこの冒険好きな連中、帰るまでじっとしている訳がない。 「そうニャ! ケーキを食べるニャ!」
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