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次の日はリリアさんのクエストの手紙。
ミライとカランが届けるけれど、知ってる人が欲しいというのでアルサスが同行することになった。
「都は嫌だなぁ」
というアルサスの一言で詮索が入り、不祥事で希竜傭兵団を放逐されてしまったことを仕方なく話した。
「罪びとなのニャン?」
「事件は10代の頃でかなり前の事になるし」
アルサスは包み隠さず話すのにはまだ早いと思って、それ以上の言葉を控える。
竜傭兵は庶民の目に触れないから、都を歩くぶんには特に何もないと思う。
それに漁で日焼けをして誰だか分からなくなっている。
「都暮らしで1年とかしないと色は落ちないわね」
ところで数日の旅をするならデルゴスフィアの食事を誰かに頼まなくてはいけない。
「モリ君が面倒を見てくれるみたい」
朝市でお魚を買い、捌いて提供する。
本業は楽器演奏。離島は音を出し放題で好きらしい。
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