石輸送大作戦!

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石輸送大作戦!

 アルサスの家でミライは大きな紙に作戦概要を書き始める。 「まず……飛行ギルドで暇な空賊を雇う!」 空賊と聞いてアルサスもシエナも不安になる。 石を運んでもらうのはいいけど、ついでに略奪したり、今後の略奪の目星を付けられたら困ってしまう。 「そこは大丈夫ニャ……」 カランは自信あるというふうにミライに目配せする。 「……ミライが反旗を翻した空賊を」 ミライはストップをかけて残りを言う。 「うん。数秒で全滅させて浮き輪投げた」 獣亜人(ヴィーン)との戦闘を思い出す。 嵐の中に放り込まれたら、何機いても1発だ。 「ミライがいれば、忠実な奴隷なのニャ!」 シエナは気の毒にと思いながら、次の質問をする。 「空賊さんたちはいくらくらいで雇えるんでしょう?」 ミライはうーんと考え込むと、大きな紙に計算を始める。 「そうね……りんごケーキ10箱くらい!?」 巨大戦艦を押すと、大地に触れている深層のりんごの木が上層に上がってくる。 そのりんごでケーキを作って現物支給しようというわけだ。
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