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弊社が倒産に至るまで
今回は弊社が倒産にならざるを得なかった背景と事実を記載したいと思います
倒産に至る道は多々あると思いますが、何かのご参考になればと思います
弊社は先代から私が引き継いだ会社でした
この会社、バブル崩壊の頃に土地で大損をして、私が引き継いだ時点で大幅な債務超過になっていました
ただその時点での収支は安定していて、毎年少しずつですが黒字を出し、債務超過額を減らしていました
数年前に大口の取引先から依頼があり、その依頼に対応すべく新しい事業所を立ち上げ私はそちらに専念し、元の事業所は信頼していたものに任せることにしました
これが大きな失敗の始まりでした
元の事業所を任されたものは、私を上手く騙し、私腹を肥やしていました
そんなことをする人間には見えなかったのですが、キャバクラ等で散財し、手元にはほとんどお金は残っていないようでした
逮捕された時点での本人の所持金もほんの僅かでした
このことが公になり、新しいプロジェクトも先方から中止を言い渡されました
元々、借金が多く、その返済に追われていたため、手元の預貯金もありませんこの時点で初めて私の頭に「倒産」もいう二文字が浮かびました
支払いを待ってくれそうなところにはお願いをし、銀行にも返済の一時停止をお願いしましたが、ダメでした
従業員も辞めて行き、会社の雰囲気も最悪でした
周りへ迷惑をかけないようにもう少し頑張らねば、という気持ちと、もう精神的に辛くギブアップしたい、という気持ちの間で揺れに揺れていました
経営者は孤独、と良くいいますが、この時点では家族にも話せず、一人で苦しんでいました
当時は、「倒産=悲劇」としか理解出来ていませんでしたので
そんな時、事実を吐露することが出来た友人から、「専門の弁護士に一刻も早く相談した方がいい」とアドバイスを受け、半信半疑の気持ちでいくつかの弁護士事務所の無料相談へ行ってみました
このことがその後を大きく変えることになったのです
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