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あの頃陶酔していただけあって、長い間全く聴いていなかったのに口ずさむことができた。それでも英語の歌詞はうろ覚えで歌うには難しい。歌詞カードはあっただろうか、CDのケースを再び手に取る。
ああ、やはりあった。良かった、しまってあったからかほとんど黄ばんでもいない。
そう思い開くと一枚の小さな紙が落ちた。2つに折り込まれたメモ帳くらいの小さな紙だった。
「貸してくれてありがとう! サビの歌詞いいね私も好きだなー。今度カラオケで歌ってよ!」
あの子の字だった。確かにあの子が書いた字だった。そういえばこんなメモ帳をよく使っていたなと思い出す。そうか、日記を書くようになったのはあの子の影響だったか。
思い出に耽るばかりでまだ今日の分を書けずにいたが、ようやく書く内容が決められそうだ。
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