くねくね

2/2
前へ
/2ページ
次へ
             くねくね第2話 その後だいきのもとに祖母がやってきた。 「だいき、あの白い人を見たのか。」 「見てない」 「よかった」 祖母は安心した様子だった。家に帰るとみんなが泣いてるなか、お兄ちゃんだけ狂ったように笑いながら、あの白いものと同じようにくねくね動いていた。 「だいきはここにおいておいたほうがいいだろう。数年経ってから田んぼに放してやるのがいちばんだ。」 祖母がそういった。 「そんな、、、」 だいきは大声で泣きじゃくった。 その後、まことにあったものは誰ひとりいなかった。いたとしても同じようにくねくね踊っているのだろう。                10年後 未だに、だいきは兄のことをずっと思い出していたようだ。田舎ではなく、都会に引っ越ししてサラリーマンとして仕事をしている。そんなある日、第きと同じような経験をして人と出会った。 「あなたもくねくねというものを知っているんですね」 「はい、15年前のとき、私の兄がくねくねになってしまいまして。今でも寂しく思っております。」 「そうなんですね。私も10年前に同じ経験をしました。」 「一体くねくねとは、どんな人物なのでしょうね」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加