第4章 終わりの日(4)

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 千歳は唯の秘部にはまだ触れていなかった。その場所に触れてしまえば、すぐにでも唯は千歳を受け入れられる状態になるはずだが、そうしない。  寝落ちするまで触られたことのある秘部は、赤く膨らみ唯を悩ませる。綺麗な場所ではないから触れて欲しくないと言っていたのに、優しく攻め続けられた快感を思い出してしまう。 「うっ、ンぅ……ふ、ぁあっ」  言わないと、触れてもらえない。 「千歳さん……」  どうせ、これからもっと恥ずかしいことをするのだ。こんなところで躓いていては、いつまで経っても先に進むことができない。 「股の間……も……」 「はい」  これで伝わるだろうか、と唯は口を閉じる。  しかし、千歳は続きを促すように首を傾げた。 「や、やっぱり、いいです」 「唯」  羞恥が限界を迎えて、唯は俯いた。 「すみません。意地悪でこんなことをしているわけじゃなくて……今日は緊張しているみたいだから、いつもより時間をかけてから触れた方がいいと思ったんです」  こっちを見て、と頭を優しく撫でられた唯は泣きそうな顔で千歳を見る。 「もう大丈夫なんですか?」 「大丈夫、です」
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