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千歳の指が突起の下にある割れ目へ触れる。唯が咄嗟に腰をよじったのは、そこがすでに湿っているからだ。しっかり熟れてしまっている箇所を千歳はちゅぷちゅぷと音を立てて撫でていく。
「ひっ、んぅ、は……ひぅ……」
「小指くらいなら入りそうですね」
「うぁううっ」
「痛かったですか?」
体の中が開かれる感覚に唯は声が漏れていた。痛みはなかったが、肉が開く感覚だけは鮮明に感じ取れた。その驚きで、きっと痛みがあるはずだと構えたのだ。
唯が首を横に振ると、千歳は安堵する。事前に指くらい入るように慣れさせた方が良かったのかもしれないが、痛いと感じることは一日のうちに済ませてしまった方がいい。他にも理由はあるのだが、それはさておき――
千歳は唯が痛みを感じないであろう場所まで指を入れ、ゆっくりと抜くのを繰り返す。
「んっうう……ッ」
(千歳さんの指……か、体に入ってる……)
「唯、力を緩めることはできそうですか」
「力?」
「腕ではなくて、中の方です」
「あ……う、えっと……」
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