第4章 終わりの日(6)

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 すらりとした白い肩を見せると、唯の口元にそれを寄せた。 「え?」 「噛むなら、俺の肩を噛んでください」 「……え?」  噛んでと言われて噛めるような肩ではない。傷一つない美しい肌に唯は混乱する。 「本当はこういう時、キスの方がいいのかなって思ったんですけど……痛いって思った時にうまく伝わらないかもしれないので。噛んでもらう方がどれくらい痛いのか、分かるでしょう?」  その提案はとても理に適っているのだが、たぶん普通はやらない。 「う、ううぅ……」  けれど唯はあれよあれよという間に千歳の肩をぱっくりと噛む状態になっていた。力は込めていないので、まだ痛くはないはずだ。 「痛くなくても怖かったら噛んでいいですから」  柔らかな声音と共に頭を撫でられるが、唯はまだ盛大に困惑していた。 「我慢しないで」 「ひぅ」  先端だけ挿っていたそれが、ぬっと唯の奥へと押し挿ってくる。チクリと針が刺さったような痛みがあった。反射的に千歳の肩を強く噛む。千歳を包む未熟な穴も、彼を強く締め付けた。 「――っ」 「んぅうっ!」  千歳はすぐに動きを止めて、腰をすこし戻す。
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