第4章 終わりの日(6)

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 しかし、その視界にはゴミ箱も映っている。千歳が使用済みのそれを捨てる場面を目撃し、唯はよく分からないショックを受けた。千歳さん、精液って出るんだ。そりゃあ出る。  そして再び唯の内側を押し開いた屹立は、一度目よりも雄々しかった。 「唯、もう無理って思ったら言ってください。……肉欲って興味なかったんですけど、ちょっと――」  千歳は途中に口を閉ざす。悩ましげな表情で腰を動かし、ちうちうと唯の唇を吸う。何度も彼女の名前を呼んでは、子どものようにしがみついてくる。指先は唯の膨らみへと伸びて、赤い尖りを優しく揉んでいく。 「んっ、んゥうっ、みゥ、アッ」  どこもかしこも優しくされているのに、唯の体はこれ以上ないくらいに追い詰められていた。気持ちいい場所ばかりで、どこに意識を向ければいいのか分からなくなる。達したとしても、どこで達してしまったのか知らないまま、脳裏は白色に染まった。 「可愛い、唯」  唯は体を震わせながら、千歳にしがみつく。極めたばかりなのに、彼は唯の過敏な場所を慰め続ける。 「アぅ、んぅうっ……」
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