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けれどすぐに唯は千歳の舌によって動けなくなる。彼の舌は唯のものにくちくちと音を立てて擦ってきたのだ。もう舌を戻そうとしても、唇で挟まれ音を立てて吸われていく。
千歳は彼女の舌がくったりと動かなくなってから解放した。
そして唯の上に覆い被さり、もう一度唇を重ねる。
「明日が辛くても、怒らないでくださいね」
「……怒りません」
答えれば千歳は仕方ないという顔をした。
なのにすると決めると、千歳は情欲を瞳に滾らせる。そしてすぐに、彼女が望むものを与えた。
「あっ、ふぁあ──っ」
ゾクリと唯の背筋で甘い痺れが駆け上がる。ずしんと来る重みのある快楽は、唯の疼きを慰めてくれた。
たった一度、勢いよく貫いてくれただけで温かい隘路が痙攣する。
「こうされたかったんですか」
唇からは嬌声ばかり零れる唯は、うまく返事ができないままコクコクと頷く。
「なら、これは?」
千歳は最奥まで挿ったそれを、そのままぐいぐいと押していく。確実にいい場所だけを素早く押していた。
「あっ、あ、う、ぁン、んゥ、あっ……、好き」
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