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「俺は気にしませんよ。でも、唯が聞かれたくないとか、俺が隣にいるのが恥ずかしいと思うのなら……外で待っています」
「一緒に行きましょう」
即答した。
寂しそうに笑う千歳を見て、唯は腹をくくった。病院内の医者や看護師はほとんど唯のことを知っている人たちだから二度見されそうだとか、血液検査することになれば再び情けない姿を見せてしまうことになるだとか。不安は色々とあるのだが。
──その後、病院の待合室は千歳が入ってきた瞬間、話し声が止んだし、唯はもう一度血液検査を受けることになり何故か千歳と手を繋いでいたし、医師は隣いる千歳の存在についてどう聞けばいいのか悩みに悩んで聞かないことにしたのだった。
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