4、冬の朝方

1/1
前へ
/25ページ
次へ

4、冬の朝方

 私はまだ、夜が明けない内に目が覚めた。  もう一度、寝ようかとも思ったが。  目が冴えてしまい、断念する。  寝室から出て、キッチンに向かう。  仕方ないから、ヤカンに水を入れてガスコンロにかけた。  コーヒーでも飲もうか。  いそいそと、戸棚からパンも出す。  今日は普通に食パンにするか。  そう思いながら、冷蔵庫からバターも出した。  お湯を沸かしているうちに、食パンをオーブントースターに入れ、レバーを回す。  マグカップも用意して、インスタントコーヒーの粉やらお砂糖やらを投入する。  お湯が沸いたようなので、ガスの火を止めた。  マグカップにお湯を注ぐ。  湯気やコーヒーの良い香りが部屋に揺蕩う。  私はしばらく、香りを楽しんだ。  
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加