16、嵐と悲鳴w

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16、嵐と悲鳴w

2023/07/11(火)11:30  今日ってセブンイレブンの日じゃね?   ひと段落ついたので書き留めておきますです。  発端は三日前になる。7/8土曜は、ほぼ雨。夜は特に強い雨。というか、土砂降り。日曜に7/9へと日付が変わっても、しばらく雨。午前3時すぎに起きたのだが、そのときも雨音が激しかったですね。  午前8時すぎでも、雨は降っていました。  起きてしまって、もう二度寝なんかできないくらいに目が冴えてしまったので出かけようと思ったんですよ。  玄関ドアを開けて「ギャッ」と変な声が出た。悲鳴と共にドアを閉める。心臓がバクバクしている。  もう一回、そうーーーっとドアを開けてみる。変わらなかった(当然か)。 眼前、公道ギリギリのところに。なんかわかんないけど、とにかく! 動物が死んでる……! 大きな猫みたいに見えるんだけど……猫か猫なのか! 祟らないでくださいよ!   どうしよう、こういうときって警察に電話すればいいのか? iphoneを手に110番しようかと指が震える。いや待て自分。警察じゃない、救急でもない。消防でもない。じゃあどこよ!どこなのよ? 現実離れした現実に直面した脳みそで一所懸命に考える。  とりあえず調べろ! Google先生に検索を頼む!  すると動物の死骸を発見したときに#9910、という文言が目に留まった。  んで電話してみた。  高速道路が主な管轄になっているらしい……とガイダンスを聴きながら感じたけど、一応は全国の道路を網羅しているっぽい。  対応してくださった男性係員は、しどろもどろ状態のわたしにやさしく言ってくださいました。 「今日は日曜日なので、回収に行けないんですよ……」 「そんな! 怖くて外に出て行けない!」   悲鳴まじりで叫んでいました。 「そうですよね……」  そして「24時間対応してくれる窓口」という部署を、教えてくださいました。ただ、朝9時からの受付です……との仰せ。  小一時間待って、案内された市役所の担当に電話する。「今日は日曜なので伺えません」 と、女性係員。えー。  まあ仕方ないか……。  とりあえず家の中にあるダンボール(業界用語でパッキンという)を何枚か拡げて、仏さんに覆い被せに行く。  くすんだ灰色の仏さんは、間近で見ると猫ではなかった。手指の形はあきらかに猫さんじゃない。  おまえさんは誰なのさ?  でも、あんまりしげしげ眺めていたらノミとかダニとか他の感染症になる原因のものが飛んできそうだ……。  けど、ちょっとだけ冷静になってた自分。  土砂降りの雨の夜。車に轢かれたっぽい仏さん、可哀想になってきた。しかし、なぜに我が家の前なのだ。  平安時代の京都嵐山じゃないっつーの。  あ、そうそう。市役所への電話で対応してくださった女性係員が仰っていたのですが、敷地内だと立ち合いが必要になるそうです。  敷地内なわけあるかい……。    んで昨日の月曜朝。ご近所のお爺ちゃんや駐車場を利用している男性たちが束になって直接に、わたしへとお尋ね。 「優美香さーん! あそこに狸が死んでるの、知ってる????」 「あっ、すみません! 昨日の朝8時に、市役所に連絡済です!」 「あっ連絡してたんやね、よかったよかった」 「ご心配おかけして、すみませんすみません。市役所に連絡はしておりますので、ご安心くださいっ!」  平謝りのわたしに、男性陣は全員がニコニコして「そうだったんやねー」と許容してくださった……と信じたい。  朝からメンタルクタクタになったわたしは、4枚綴の有馬温泉某施設の株主優待券を手にお出かけしました!  一般入場料金が2650円するものが。これを使うと600円になるのだ!  帰宅すると、覆い被せていたパッキンも回収してくださっていました。職員さん、ありがとうございました。この場を借りて、御礼を申し上げます。  ……一軒先のおうちの歩行者用白線の上に、仏さんが轢かれた跡がありましたね。撥ね飛ばされて我が家の前に、ということでしょうか。  あっ、肝心の「あなた誰?」は、アライグマだったようです。手指が長い動物で検索して突き止めたときは愕然としました。海外の動物が、なんで日本に? って思っちゃった。  昔のアニメの影響か。  輸入してまで飼ったはいいものの、手に負えなくなった人たちが、次々に棄てていったのが原因だとか。  雑食性だし繁殖力が半端ないので、近年爆発的に増えているらしい……。  市内のあちこちで(そりゃ仏さんばかりではないと思うが)発見報告があると市役所のホームページに記載があったよ。  とりあえず、わたしは学んだ。  動物の死骸を発見したときは、道路緊急ダイヤル(#9910)こちらに電話を!!!!           
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