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22、あなたが教えてくれたこと
2023/10/16(月)20:22 かきはじめ
今日、谷村新司さんの訃報。
世界から何かが欠けたような気がする。
こんなに、こまっしゃくれたババアになったわたしにも若い頃はあった。
はじめて、この人の楽曲を聴いたときの衝撃は今でも覚えている。
これほど日本語は美しいものなのかと。これほど書き言葉を音符に乗せて、尚且つ。違和感なく「聞く」ことに引き込む人がいたのかと。
谷村さんは都々逸がお好きな方だった。とてもスケベな方だった。そんな負の要素も含めて、大好きな男性だった。
後年になって、わたし自身が変わってしまったのだろう。「なんか違う方向に行ってしまったなあ……」そんな風に、さみしく感じた。
だからかもしれない、某テレビ番組のために作られた「サライ」という曲は訃報を聞いたあとでも好きになれない。
でも、谷村新司さんがいらしたから。
日本語の美しさを知ることが出来たのだ。
日本人が作ったメロディが、こんなに美しいのかと思い知ることが出来たのだ。
きちんとした素地「都々逸」という日本の昔からの伝統芸能が息づいている人から生まれるものが、心を揺さぶるのだと思っていた。
悲しい。
死にたかったわたしの心を支えてくださったのは、谷村さんでした。
ありがとうございました。
ご冥福を心より、お祈り申し上げます。
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