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そして、シートベルトをしなおし
それを確認した彼は、ゆっくり車を発進させた。
見知った道路を進み、しばらくすると
高級住宅街の道路に入って
あたしは、慌てて周囲を見回したっ
あたし
春風 雀
「あ、あの…ここって!?」
鴉さんはちらりと
こちらに顔を向けてから、また正面を向く。
私服姿
霧雨 鴉
「ここの外れに、俺の家があるんだ。」
あたしは、窓の外から
彼の横顔に顔を向けた。
あたし
春風 雀
「なるほど…なんだか
落ち着いて過ごせそうね♪」
鴉さんがまた、ちらりと
見つめてきて微笑む。
私服姿
霧雨 鴉
「そうなんだよ
ほら…俺って昔、男優だったから仕事でね
いろんな女の子の相手をすることもあって…
近所迷惑にならない所に家を建てたんだ。」
そっか…確かに、うるさくなりそう…【汗
あたし
春風 雀
「近所の目もないから…
色々、その…出来そうだよね…//」
住宅街の道路を通り抜け
その外れに2階建ての大きな家が見えてきた。
その家の横にある、ガレージに
車がバックで入っていく…
私服姿
霧雨 鴉
「フフフ…まあね//」
車が停まり、シートベルトを外した
あたし達は車から降りる。
あたし
春風 雀
「ん~っ、空気が美味しい…♪」
深呼吸しながら、伸びをしてる間に
彼はキャリーケースをトランクから取り出して
車にロックをかけた。
私服姿
霧雨 鴉
「さ、おいで…雀ちゃん」
あたしはうなずき、車から出してくれた
キャリーケースを手に一緒に玄関先に向かう…
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