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 見ると、絶対に一人分ではない量のお弁当だった。なぜこの量のお弁当を用意していたのか。  そういえば、なぜ今日ロロの家の前で待ち受けていたのか。 「これ、一人で食べるつもりで作ってきたの? この量を?」 「え? そんなわけないじゃん。ロロと食べようと思ってだよ」 「それだと、意味がわからない」  あっけらかんと告げるリアムにそう指摘すると、あ、とした表情で顔を上げた。 「あー、うーん。じゃあ、白状しようかな」 「え?」 「ロロさ、ロロが出ていってしばらくしたら、家の中のものや家自体を好きに処分してって、村長のところに言いにきてたでしょ」 「・・・・・・ああ、それは、迷惑をかけてはいけないし」  旅を決め、ある程度の準備を終えた後、戻って来ることはないからと村長に後の始末を頼んだ。ロロ自身は、アナとの思い出の詰まったあの家のなに一つとして片付けることができなかった。だから、ロロの知らぬ場所で勝手に始末をして欲しかった。  
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