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「いらっしゃいませ」
「二人で」
「はい。こちらへどうぞ」
リアムが答え、店員の女性は優しい笑顔を崩さないまま案内してくれる。おしゃれな雰囲気で、ロロの好きな雰囲気だった。木の温もりを感じる壁や、テーブルや椅子。所々に飾られている観葉植物。
「決まりましたらお呼びくださいね」
そう言ってメニュー表を渡し下がっていく店員。目を落としたメニュー表はモーニング用のメニューが記されていた。
「俺、日替わりモーニングプレートにしようかな。ロロは?」
「僕は・・・・・・。クロワッサンモーニングセット」
「それも美味しそうだよね。よし、じゃあ頼もう」
すでに、ロロの最初の目的と違ってきている旅に戸惑いながら、最後の思い出になればいいのかもしれないと思う。
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