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「美味しかったなぁー」
「そうだね」
「ロロは少食なんだね」
「そういうことでもないと思うけど、朝は元々食べてなかったから」
「そうなんだ」
リアムはきっと三食しっかりと食べるタイプだろう。聞かなくてもわかる。
まだ朝早く街を歩く人も昼間よりは少なく歩きやすい。
「どうする? 次の街に移動してもいいけど、何日か王都にゆっくり滞在してもいいし」
「できれば、王都はできるだけ早くにでたい」
ここは、アナとの思い出が数少ないがある場所だ。時々、引きこもりのロロを気にしたアナに連れられてやってきたことがある。人混みの嫌いなロロのためあまりあちこちと見て回ったことはないが、有名な観光スポットは連れ回された。
アナのことを思い出すたび、アナがいない事実に胸が抉られるような思いになる。
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