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守の求愛行動とも呼べそうな態度は、店内外で示された。 咲楽の仕事終わりにSNSで労われたり、休日デートに誘われたり、人の心を掴むにはかくあるべきというマメさだった。 なんで? 私が? と思う疑念も、彼が時間を割いて私にくれる言葉の数々によって、溶解していった。 それでもホストに対する偏見が、少なからず私の中にあった。 遊び慣れてるのでは? 浮気するのでは? お金にだらしないのでは? と様々な不安で、付き合うことを躊躇している私にマー君は、 『それってホストだけに限らないよね? 普通のリーマンだって金にルーズな奴もいるし、先生やマイホームパパやってたって、援交や不倫する男いるでしょ?』 真摯な目をして説いた。そしておもむろに私の手を取り、 『仕事柄スキンシップが全く無いとは断言できない。でも俺自身が欲情して触るのは、咲楽だけだ』 そう言って指先にキスをした。 もう!そんな風にされたら! 結局、付き合うまでは胸中紆余曲折したが、恋人同士になってからは、結構早い段階で結婚を決めた。
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