回顧録・前半
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回顧録・前半
物心ついたときには自分は人と違うことが分かった。 親、兄弟、知らない大人から「人に言われる前に行動ができて偉い子だ。」と褒められた。それがあまりにも多いので、ある時私は母に告げた。 「だって、お母さんが自分で言ったじゃない。」 それから家族が気味悪げに、そして腫れ物でも触るように私を扱うようになった。それでも唯一可愛がってくれた父方の祖母は幼少の頃に亡くなってしまった。
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