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3話
シアside
シ「ただいまー!」
ル「おかえりー…あ、ただいま」
あれ今ルカがお、おかえりって言った…?
え、何、無意識!?おかえりって返してくれたのか!?あのルカが!
いやぁ、成長したなぁ…。と、近所のおばちゃん感が出てしまったシアです。
作者がおばちゃん感満載な人なので仕方ない。お母さんってよく言われるみたい。
心はそんなたくましくないけど。
ル「何微笑ましい…みたいな目してんだよ」
シ「えへ、つい」
ル「そのセリフを真顔で言われても」
シ「あれ」
さて、突然だが読者の皆さまに私がルカに会った時の話をしよう。…あ、今日はずっとこのノリです。どうか心の広さをアラフラ海くらいにしてください…。
最初に会ったのは6歳の春。
小学生になるちょっと前の頃で、
「もうそろそろ専属使用人がいても良いだろ」
と言われたからである。
同年代で私についていける使用人として父のお眼鏡にかなったのはルカだけで、その頃から優秀で聡明で容姿が整った執事として有名だったらしい。あの頃はまだ可愛げがあったのに…。…いやそんな変わんないか。
でも急に大人っぽくなってしまったのだ。10歳の秋くらい。思春期かなと今なら思える。が、当時の私は嫌われたと思って泣いていた。懐かしい。
その時からルカは何かに取り憑かれたような、何かの概念が変わってしまったような、でも何かを諦めた感じだ。
まぁ見た目はルカだし、無気力に見えるところも冷静に見えてあたふたしているところも変わらないため、話す気になるまで放置するのが一番と判断した。
この判断は正しかったと後々判明するが、そんなことを今の私は知る由もない。
シ「ねぇルカ、今日は何やるの?」
ル「…同類との情報交換だよ」
そろそろ作者がシリアス書きたくないって言ってるから話はまた今度ね。
作者はこのくらいの話で根をあげるから…。
あ、間違えた。"音"をあげるだった。
シ「…もしかしてお兄?それとも兄様?」
ル「まぁ、そんなとこ」
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