0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
個性的ですか?
人間はね、ロボットじゃないんです。
いきなり何だよ!?
心当たりがございません。
さぁ、個性の話をいたしましょう。
人間には個性があります。
量産型のロボットじゃあるまいし、学校とかに何百って子供たちがいても、
誰も彼も、彼女もあんにゃろも、みんな違う子供です。
嫌いな子もいれば、大好きな子もいます。
量産型のロボットみたいに、
誰も彼も彼女もあんにゃろも同じじゃありませんよね?
あ、すいません、彼女もあんにゃろも、が気に入っちゃいました。
じゃなくてですね、
人間には、他人とは違う特質があるんです。
それは、ロボットとは違う個性です。
ん、特質と個性を逆に使ってしまいました、ごめんなさい。
あ、今日は機嫌がいいのでふざけてます。
っていう設定です。
人間には『個性』があります。
あなたにも、『個性』があります。
じゃ、あなたの『個性』って、何ですか?
教えてあげません。
それではさようなら。
じゃなくてですね、
えっとですね、『個性』ってぐらいですから、他人とは違う『性格』とか、『性分』とか、
『性癖』とか、『性……』とか、そういうのが、人それぞれにあるんです。
あなたは、私ではありませんし、あの人でもありません。もちろん、彼女でもあんにゃろでもありません。
気に入ったのでもう一回使いました。
いや、顔が長いとか髪が長いとか、鼻の下が長いとか、目が繋がってるとか鼻の穴が一つしかないとか、口髭に見えるぐらい鼻毛が長いとか、そういうのは身体的な特徴であって
『個性』ではないですね。
身体的特徴です。
さて、人間には、生きる『目的』があります。
それは『幸せになること』と、それから、『幸せにすること』です。
『幸せ』というのは笑顔でいられることです。
笑顔になるためには、自身以外の存在から何らかの『刺激』を与えられなければなりません。
けれど、人間には『個性』がありまして。
どんな刺激を受ければ笑顔になれるか、自身がどのような刺激を与えられるか、
というのが人それぞれに違います。
その『違い』を、『個性』と呼ぶんです。
いや、だから、歌が上手いとか、絵が上手とか、料理が得意とか、あなたが自分じゃない誰かを笑顔にすることができるほどの『秀でた能力の様相』です。
それを、『プラスの個性』と呼びましょう。
『プラスの』っていうぐらいですから、それはそのままあなたの『魅力』になる筈なんですけど。
例えば、「わたし、カッコいい人が好きなんですよね」っていう人を20人集めて聞いてみると、
こういうところがカッコいい、と感じるパターンは20人それぞれ違うと思います、よね?
見た目とか、性格とか、性分とか、性癖とか、歌が上手とか絵が上手とか、料理が得意とか、何処をどう見て、『カッコいい』と感じるかは、なんなら20人で80パターンぐらいあるかもしれない。
その中の1パターンに該当する『特性』を、あなたが持っていれば、それはあなたの『魅力』であり、それがあなたの『プラスの個性』と呼ぶことが出来るだろうと、考えるわけです。
ところであなたにも、あなたじゃない誰かの『プラスの個性』を見て、ああアイツは『魅力的』だ、と感じるパターンがあります。
アイドルが好きとか、サッカーが好きとか、クラシックが好きとか、そういう趣味で共感できるとかも含めて、それを『マイナスの個性』と呼んでみるわけです。
するとですね、
あなたの『プラスの個性』を、魅力的だと感じる『マイナスの個性』を持つ誰か。
その誰かの『プラスの個性』を、魅力的だと感じる『マイナスの個性』を持つあなた。
っていう『誰か』と『あなた』ってかなり『相性』がいいですよね?
ま、初めから相性のいい人に出逢うことは滅多にありません。
けれど、『プラスの個性』はともかく、『マイナスの個性』というのは他人の『プラスの個性』を受け容れる『うつわ』のようなものですから、けっこう幾らでも大きく拡げることが出来るんです。
あ、でもそんな風に『個性』は人それぞれ違うので一緒には居たくないとか、絶対に関わりたくないとかいう『個性』はあるかもしれません。
いえいえ、絶対に関わりたくない、なんてのは『魅力』じゃないですよね?
そういうのを『個性』とは呼びません。
呼びませんが、『マイナスの個性』は、そんなものでさえ受け容れ得る程に拡張可能なんです。
いや、『マイナスの個性』には、努力とか、才能とかはあんまり必要じゃない。
例えば図書館に100冊の本がジャンルを問わず置いてあったら、だいたい何冊ぐらい読みたいと思えるか、みたいな『容量』のことです。また、新しい本を見つけて読んでいくと、またさらに読みたい本が増えている。
そんな感じです。
いや、だからその、なんでそんな『個性』があなたに必要か、って言ったら、
あなたが、あなたじゃない誰かを『幸せ』にし、あなたが『幸せ』を感じるためです。
あとは特に言いたいことは無いです。
あ、何かギャグとか入れといた方がいいですかねぇ。
でも、思いつかないんで。
じゃ、また。
2018/10/07
最初のコメントを投稿しよう!