個性的ですか?

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個性的ですか?

人間はね、ロボットじゃないんです。 いきなり何だよ!? 心当たりがございません。 さぁ、個性の話をいたしましょう。 人間には個性があります。 量産型のロボットじゃあるまいし、学校とかに何百って子供たちがいても、 誰も彼も、彼女もあんにゃろも、みんな違う子供です。 嫌いな子もいれば、大好きな子もいます。 量産型のロボットみたいに、 誰も彼も彼女もあんにゃろも同じじゃありませんよね? あ、すいません、彼女もあんにゃろも、が気に入っちゃいました。 じゃなくてですね、 人間には、他人とは違う特質があるんです。 それは、ロボットとは違う個性です。 ん、特質と個性を逆に使ってしまいました、ごめんなさい。 あ、今日は機嫌がいいのでふざけてます。 っていう設定です。 人間には『個性』があります。 あなたにも、『個性』があります。 じゃ、あなたの『個性』って、何ですか? 教えてあげません。 それではさようなら。 じゃなくてですね、 えっとですね、『個性』ってぐらいですから、他人とは違う『性格』とか、『性分』とか、 『性癖』とか、『性……』とか、そういうのが、人それぞれにあるんです。 あなたは、私ではありませんし、あの人でもありません。もちろん、彼女でもあんにゃろでもありません。 気に入ったのでもう一回使いました。 いや、顔が長いとか髪が長いとか、鼻の下が長いとか、目が繋がってるとか鼻の穴が一つしかないとか、口髭に見えるぐらい鼻毛が長いとか、そういうのは身体的な特徴であって 『個性』ではないですね。 身体的特徴です。 さて、人間には、生きる『目的』があります。 それは『幸せになること』と、それから、『幸せにすること』です。 『幸せ』というのは笑顔でいられることです。 笑顔になるためには、自身以外の存在から何らかの『刺激』を与えられなければなりません。 けれど、人間には『個性』がありまして。 どんな刺激を受ければ笑顔になれるか、自身がどのような刺激を与えられるか、 というのが人それぞれに違います。 その『違い』を、『個性』と呼ぶんです。 いや、だから、歌が上手いとか、絵が上手とか、料理が得意とか、あなたが自分じゃない誰かを笑顔にすることができるほどの『秀でた能力の様相』です。 それを、『プラスの個性』と呼びましょう。 『プラスの』っていうぐらいですから、それはそのままあなたの『魅力』になる筈なんですけど。 例えば、「わたし、カッコいい人が好きなんですよね」っていう人を20人集めて聞いてみると、 こういうところがカッコいい、と感じるパターンは20人それぞれ違うと思います、よね? 見た目とか、性格とか、性分とか、性癖とか、歌が上手とか絵が上手とか、料理が得意とか、何処をどう見て、『カッコいい』と感じるかは、なんなら20人で80パターンぐらいあるかもしれない。 その中の1パターンに該当する『特性』を、あなたが持っていれば、それはあなたの『魅力』であり、それがあなたの『プラスの個性』と呼ぶことが出来るだろうと、考えるわけです。 ところであなたにも、あなたじゃない誰かの『プラスの個性』を見て、ああアイツは『魅力的』だ、と感じるパターンがあります。 アイドルが好きとか、サッカーが好きとか、クラシックが好きとか、そういう趣味で共感できるとかも含めて、それを『マイナスの個性』と呼んでみるわけです。 するとですね、 あなたの『プラスの個性』を、魅力的だと感じる『マイナスの個性』を持つ誰か。 その誰かの『プラスの個性』を、魅力的だと感じる『マイナスの個性』を持つあなた。 っていう『誰か』と『あなた』ってかなり『相性』がいいですよね? ま、初めから相性のいい人に出逢うことは滅多にありません。 けれど、『プラスの個性』はともかく、『マイナスの個性』というのは他人の『プラスの個性』を受け容れる『うつわ』のようなものですから、けっこう幾らでも大きく拡げることが出来るんです。 あ、でもそんな風に『個性』は人それぞれ違うので一緒には居たくないとか、絶対に関わりたくないとかいう『個性』はあるかもしれません。 いえいえ、絶対に関わりたくない、なんてのは『魅力』じゃないですよね? そういうのを『個性』とは呼びません。 呼びませんが、『マイナスの個性』は、そんなものでさえ受け容れ得る程に拡張可能なんです。 いや、『マイナスの個性』には、努力とか、才能とかはあんまり必要じゃない。 例えば図書館に100冊の本がジャンルを問わず置いてあったら、だいたい何冊ぐらい読みたいと思えるか、みたいな『容量』のことです。また、新しい本を見つけて読んでいくと、またさらに読みたい本が増えている。 そんな感じです。 いや、だからその、なんでそんな『個性』があなたに必要か、って言ったら、 あなたが、あなたじゃない誰かを『幸せ』にし、あなたが『幸せ』を感じるためです。 あとは特に言いたいことは無いです。 あ、何かギャグとか入れといた方がいいですかねぇ。 でも、思いつかないんで。 じゃ、また。 2018/10/07
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