追記 1

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追記 1

あ、あの、 「愛してる」 って言う言葉が、最近はけっこう気軽に使われてると思うんです。 『好き』なんて言葉じゃ伝えきれないから、 この言葉を君に贈るよ 『愛してる』 とかいって、けっこう間違った使い方をしている例は、ヒットソングとか恋愛ドラマとかでよく見かけます。 いや、私はあなたを愛している、って言う使い方は傲慢だと思うんです。 あなたが私を愛しているかは、『私』が判定するので、 っていうか、あなたが『愛されている』か否かは、あなたが決めることなんで、愛する側の人は黙って愛し続けて、愛されてる側の人が、ああ、私、愛されてる!! って感動してもらえて、やっと愛したことになる、というのが正しいんです。 あなたが、あなたの大好きな人から、何か、行為とか贈り物とかを貰って、あなたが心から嬉しく感じて、『幸せ』というのはこういうことなんだなと実感できた時、あなたははじめて『愛された』ということになります。 そんな厳しいこと言ったら誰も愛してなんかいないじゃないか! とかいう話に聞こえると思いますが、 そのとおりです。 だから、私はあなたが幸せになれるように、これらの言葉を綴りました。 即ち、私は、これを読んでくださっているあなたを、愛してると思っていただいても構わないんですけど、 え、何言ってくれちゃってんの、バカじゃない? と思われてたら、私はあなたを全然愛してない、ということになるんです。 ま、そんなことですので、 わたしはあなたを愛しています、 なんて、おこがましいことは決して申しますまい。 と、考えております。 それゆえに、現代の世間に溢れている『愛してる』なんか、誰が信じるもんか、バカじゃないの? と、たまに思う次第であります。 2021/09/08
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