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「ものは相談ですなのじゃが、等しく折半というのはどうであろうか?小娘?わたくしも先頃手に入れた情報によると我が愛しいデュオニュッソス様はこちらのチョコを大変お好みになられている由、執事達から伝えられてありんす。ゆえに、わたくしもこのチョコを譲りたくはない。失いたくもない。であれば、ここはひとつ心清らかな乙女同士、共同戦線を張るが相応しかろう」
「なんなのよ!その上から目線!もう、気に入らないわねw」
「上から目線ではないのじゃが。持って生まれたスターの気質とでも言おうか。どうしてもわたくしの物言いはおフランス的な言い方になってしまうのねごめんなさ〜い。常々、愛に生きようともがくあまり、言葉遣いが唯我独尊になってしまいがちなのかしら…これでも、わたくし、丁寧にお願いしておりまするのよ」
「………」
「いかが?」
「____わかったわよ。嘘つかないでしょうね?」
凛香は疑り深い目でななおを見上げた。彼女も負けずに視線を送った。一度でも弱みを見せれば、負けだという感じだ。
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