4 兄からの手紙

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 士官学校の成績は『極秀、優、良、可、不可』の順番である。  中々サジェスは優秀なようだ。  因みに『極』はギフト持ちくらいじゃないと中々もらえない成績らしく、国王陛下から表彰されるくらいの賜物らしい。 「お兄ちゃん、流石だわ」  そうニーナは呟きながら自慢の兄の姿を思い浮かべニンマリ笑った。  その夜寝るために私室に入りパジャマに着替えながらニーナはふと考えた。 『え、でも国王陛下に表彰される位優秀だったら近衛騎士とかに抜擢されたりしないかな・・・』  大好きな兄が王都から帰ってこない未来を想像し悶々と眠れぬ夜を過ごしたニーナである。
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