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番外編30：コイシの譲れないモノ（ヒスイ一家／初代一家）
子供部屋
コイシは音のするぬいぐるみで遊んでいるよ！
コイシ「ぅー」
きゅうきゅう
せがれ「あぁあん！」バッ
せがれはコイシからぬいぐるみを取ったよ！
犬「あぁ、ご子息様。先にコイシ君が遊んでましたよ」
ヘマ「コイシ君？」
コイシ「…」スン
コイシははいはいして別の玩具の所に向かったよ！
コイシ「ん」カチャカチャ
コイシは積み木を手に取ったよ！
コイシ「あぅ」
せがれ「…」じっ
コイシ「ん、ん」
せがれ「あぁん！」
せがれはコイシから積み木を取ったよ！
犬「ご子息様……！」タタ
ヘマ「コイシ君が遊んでるのが欲しくなっちゃうんだねぇ」
コイシ「…」すん
コイシはいはいして別の玩具を手に取ったよ！
ガチャ
ヒスイ「あー、クソ。あの下衆魔王が。人をこき使いやがって！買い出しくらい自分で行けや！」
犬「あっ、イシ君。す、すみません。買い物、ありがとうございます」
ヒスイ「おら、買ってきたぞ。つーか、ヨーグルトときなこ多くね？」
犬「あ、それはご子息様が…」
せがれ「あ、あ、あー！」
せがれはきなことヨーグルトを見て、ヒスイの元まで高速はいはいしたよ！
せがれ「あ！ほち、ほち！」ぎゅ
ヒスイ「な、なんだよ急に！おいおい！よじ登ってくんな！サルか！？」
犬「ご子息様！あ、あとで！あとで、きなこバナナヨーグルトを作って持ってきますから！」
せがれ「も、ほち！」ぎゅっ
コイシ「ぁぁあああっ！」
コイシがヒスイの足元に高速はいはいしてきたよ！
ヒスイ「コイシ！？どうした、お前もコレが食いてぇのか？」
コイシ「いぁああ！」ぺしぺし
せがれ「むぅ？」
コイシはせがれをぺしぺししたよ！
ヘマ「あわわ！コイシ君！叩いたらダメだよ！」
コイシ「いやあああ！」
犬「（あ、もしかして……）イシ君、に、荷物を頂きます！」
ヒスイ「お、おお」戸惑い
ヒスイは買い物袋を犬に渡したよ！
せがれ「っほち！」ぎゅっ
せがれは犬にへばりついたよ！
コイシ「……」すん
ヘマ「あ、コイシ君大人しくなった」
コイシ「……」すん
ヘマ「もしかして、コイシ君。イシ君を、コイヌ君に取られると思った？」
コイシ「…」ジッ
犬「そうだと思います。だって、ご子息様が此方に来た途端に大人しくなられたので」
せがれ「たべゆ！」
犬「あ、はい。じゃあ、コイシ君の分も二人分準備しますね」スタタ
犬とせがれはキッチンへ行ったよ！
ヒスイ「コイシ？」
コイシ「…」ジッ
ヒスイ「俺が取られると思ったのか？」
コイシ「…」ぎゅっ
ヘマ「コイシ君、他の玩具は取られてもいいけどイシ君は取られたくなかったんだねぇ」にこ
ヒスイ「っふーーー」天を仰ぐ
コイシ「ぅ、ぅ」ぎゅっ
コイシはヒスイにギュッとしたよ！
ヒスイ「ああっ！可愛いな畜生！？」ぎゅっ！
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