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❷ 嫌われ者のアノ子は
いつも1人でいて、いつも教室の端っこに座ってる'' 嫌われ者 ''のあの子。
それに対して、私は…いつも友達と一緒にいて……、
いわゆる'' 人気者 ''ってヤツ。
先生からも友達からも信頼されて、親からは期待されてる私。
『期待』は言い換えると『プレッシャー』。
__「 アンタならきっと出来るわよ 」
__「 君に期待しているよ 」
と毎日のように耳に入ってくる言葉。
みんなみんな、『あなたなら』『君だったら』って押し付けてくる。
それに比べて'' 嫌われ者 ''のあの子は…
誰にも期待されずに、誰にも裏切られない。
私だってそんな風に楽な生き方をしたかったのに。
あの子はきっと、いや、みんな、
楽してなんにも考えずに生きてるんだ。
私の辛さなんて誰も分かってくれない。
こんな、こんな世界なんて滅びてしまえばいいのに――。
どうせなら、こんなことになるなら、あの子になりたかった。
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