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おこのぎさん。
カオリちゃん達と逢うのは、およそ十年ぶりとなる。
小学校四年生の時同じクラスだった私と、カオリちゃん、マチちゃん、サクラちゃん。私達は何かと気が合って、教室でもいつも四人でくっついてお喋りをしていた。
リーダーシップに長け、いつも元気いっぱいのカオリちゃん。
良いところのお嬢様で、丁寧語で喋るのがデフォルトのマチちゃん。
そして、二十歳を過ぎても今だ中学生みたいだなんて言われる、童顔のサクラちゃん。彼女は一人称が未だに自分の名前だから、余計そう思われるのだろうが。
「あたし達四人が集まったとなりゃ、やることは一つでしょー!」
カオリちゃんが住んでいるアパートに集合した私達は、コンビニで買ってきた缶ビールやらカクテルやらを開けながらわいわいと騒いでいた。
マチちゃんが美味しいオツマミをたくさん作ってきてくれたおかげでお酒が進むったら進む。小学生の頃から、マチちゃんはお母さんを積極的に手伝っていて料理が上手だった。クッキーを作って学校に持ってきてくれた日々を、今でもありありと思いだすほどだ。
「やることって?」
私はマチちゃんが作ってくれた卵焼きをひたすら消費しながら尋ねる。
「お酒飲みながら騒ぐことではなく?私は現時点ですでに楽しいんだけど」
「それも楽しいんだけど、それ以上にやることあるでしょやること!あたし達が小学校の時大好きあったアレよ、アレ」
「アレってなんですか?」
「アレってー?」
カオリちゃんの言葉に、私達三人は顔を見合わせる。すると心当たりがない様子の私達の様子が残念だたのか、もう!とカオリちゃんが悔しそうに頬を膨らませた。そう言う顔をすると、子供の頃から変わっていないなあと思う。
「怪談に決まってるじゃない!こっくりさんとか、七不思議探検隊とか、よくやってたの覚えてないわけえ!?」
ああ、そういうこともしたっけなあ、と私はようやく思い出したのだった。
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