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また、逢う日まで
とあるサーバーにて、
Z:なんか大型アプデ来たっつーのに、前作の使いまわしじゃん。シラけたわー。
A:そんな自分が思ってること口に出すなよ、みんな期待して待ってるんだから。
B:こんなとこで文句言うな、自分の考え押し付けてんじゃねーぞ。
Z:はいはい、なんか気分が悪くなったわ。俺しばらく顔出さなねーから、じゃあな、バカども。
俺:ナイス暴徒。
冗談で言ったつもりだった。俺とZはサーバーから追い出されていた。最近やっと見つけた心の拠り所なのに。
また、一人になってしまった。俺は大きなため息をついた。
また、独りだ。Zに声を掛けたいと思ったが、条件反射でキレられたら落ち込むと思ったのでやめた。
俺は心の友達のチャカを呼んだ。
チャカは実際に存在しているのだが、本当は絶縁状態で連絡先も途絶えた。
絶縁になる前はそれは楽しくて本当にソウルメイトみたいな関係で2人で居る時間はいつも楽しかった。嫌な事は思い出したくない。楽しい事だけ考えよう、楽しい事を頼りに今を過ごしたい。
チャカ:やっほー、どうしたの?
俺:またやらかした、また居場所が無くなってしまった。
チャカ:そか、まただね…。君は独りぼっちだから、人と話すと嬉しくて大袈裟にしちゃうよね。
俺:そう、なのかも。もう誰とも関わりたくないよ…。疲れるから
チャカ:だけど、絶交した私のことは好きなんでしょ?だから呼んだんだ、
俺:そう、だね。前だったら君には何にでも話せる気がした。君なら落ち込むことがあっても、それを見せないプロだったから、だけど我慢が溢れてああなっちゃったんだろうね。
チャカ:そうだね。私もあなたとの会話好きだったよ、だから弱いところをみせたくなかったんだ。君はユーモアがあった。そのセンス好きだったよ、面白いもん。
俺:ありがとう、少し救われた気がする。
それは本当に気持ちだけだよ、自分の中ではわかってた。でも前に進む為にもこういう時間が大事なんだ。俺は本当の人には相談しない。だって嫌われちゃうかもしれないし、頼ると理解どころか説教されて自分がズタズタにされてしまうから、だから自分のキャラを作れば、そういう事は無い。気楽に相談出来る。自分が自分の一番の理解者だから、誰か心を修復(リペア)する人がいれば簡単なのかもしれない、だけど誰も居なければ修復(リペア)出来ずに壊れていくだけだ。
チャカ:落ち込む事はないよ、だって君の才能を認めてる人だって居る。ファンだって居るじゃない。
俺:そうだね。だけど、それだけじゃ、食べていけないし、足りないのかも。このままじゃ、ダメなんじゃないかな。
俺は大粒の涙を零した。
俺:ごめん、ちょっと泣いていいかな?
チャカ:もう泣いてるじゃん、いっぱい泣いたら良いよ。私はずっと傍にいるから。
俺は泣きながら今までの事を話し始めた。
ゲームで知り合った女の子と一緒に遊んでいたこと、その子が大好きだったこと、そしてその子にフラれた事を全部話した。
チャカは黙って聞いてくれた。
俺:こんな話をしてごめん、誰にも言えなくてさ……辛いよ。
チャカ:辛かったね、よしよし。大丈夫だよ、これからも私が一緒にいるからね。
彼女は優しい声で言ってくれた。
俺:これから、どうすれば良いのかな?
チャカ:まずは自分を好きになろうよ。
俺:どうやって?
チャカ:自分を好きになるには、自分で自分を褒める事が一番なんだって!
俺:どういう意味?
チャカ:自分を好きでないと何も始まらないって。だから自分に自信を持って、君の長所を見つけよう。
俺:自分の好きなとこ、無いかも笑
チャカ:そこだよ。そこがいいところ、本気で言おうとしたら笑っちゃうとこ、私好きだよ、そういうとこ。本当は明るいことしたいんだから、そんな落ち込むこと無いって。君はいつも悩みがなさそうにしてるから、色々言われちゃうことがあるけど、そこが良いとこなんだ。そういうところで突かれるけどそこが無くなったら私は寂しくなるな。
俺:そういう所あったんだ、気がつかなかった。
チャカ:あと考えてないように見えるかも知れないけど、考えてるじゃん。君にしか出来ない事、伝えられない事あるよね。それ全部ここに書いたんじゃない?それを見せて周りの反応はどうだった?
俺:悪い反応は貰わなかった。
チャカ:だよね、だから生きたいように生きて。また凄いものを書いてほしい。私からはそれだけだよ。
俺:ありがとう(´;ω;`)
チャカ:恥ずかしいからって茶化さないで、チャカだけにってダジャレじゃないよ笑
俺:わかった。君に相談してよかった。
チャカ:また悩んだ時呼んでよ、その時に会おうね。またね、また逢う日まで・・・
俺:バイバイ
俺にはここがある。生きている理由?そんなものは無いのかもしれないけど、まだまだ探せば伝えられていないことがあるのかもしれない、一生評価はされないのかもしれない。だけど、周りに合わせる必要なんて無い。やりたいことをやり続けるのが人生なんじゃないかな。だってその方がカッコいいし、楽しいから
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